パソコン大変記　トラブル編�C「つながらん」

　２月に買った新しいパソコンは、全般的に調子はいいのだが、インターネットがしばしば途切れることがあった。

　ついさっきまで快調につながっていた、と思ったら、突然つながらなくなるのである。あれこれと接続設定をいじくってみるが駄目。そうかと思うと、いつの間にか直ってつながるようになっていたりするのである。

　インターネット接続のトラブルは厄介だ。原因が複数考えられるからだ。

　まず考えられるのがパソコン。新製品なので、「初期不良」という可能性がある。

　次にルータ。次にモデム。次にプロバイダーの側のトラブルという可能性。

　それぞれにサポートが異なるので、原因がはっきりしないことには、どこに電話していいのかさえわからない。

 

　幸いに、修理し終えた以前のパソコンをまだ売っていないので、これを使って原因究明の調査ができる。２台のパソコンを同時にインターネットに接続させるのである。パソコンのトラブルならば、新しいパソコンがつながらなくても、古いパソコンの方はつながるはずだ。

　結果。２台ともつながらない。つまり原因はルータから先ということになる。

　後はルータをはずしてモデムに直結にすれば、原因はルータかそこから先かがわかるはずである。

　その実験の前に、まずはルータのファームウェアのバージョンアップを実行しておくことにした。場合によっては、それでトラブルが解消するかもしれないし。

　ところが、インターネットに接続し、最新のファームウェアをダウンロードして、いざインストールを始めてみたところ、ちゃんと終了しない。インストールに失敗したらしい。と同時に、それ以降インターネットにまったく接続しなくなった。

　なるほど。ルータよ、原因はお前であったか。

 

　ためしにモデムに直結にしたら、ちゃんとつながった。

　ルータはリセットボタンを押しても全く元に戻ってくれず、完全に故障してしまったらしい。修理すれば修理できるんだろうけれど、どうにもその気になれない。

　実は最近、マンション内のVDSL装置が100Mbps対応になったので、Ｂフレッツの契約を変更してモデムを交換したところ、直結で60Mbpsも出ることがわかった。ところがルータを通すと16Mbpsまで落ちてしまうのだ。いくらなんでもこりゃ落ちすぎだろ。

　買ってから１年半しか経っていないのだが、もう諦めた。もういい。新品に換えよう。修理しても所詮旧型は旧型であって、先はもう見えている。これがパソコンの世界だ。ははは……、嗚呼。

 

トラブル編　�@　　�A　　�B　　�C

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