パソコン大変記 HP作成編D「ビルダーを使ってみる」 |
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ワード使用によるホームページ作りに限界を感じ、いよいよ専用のホームページ作成ソフトを導入することを決意した。
使用するのは、圧倒的なシェアを誇るというIBMの「ホームページ・ビルダー」である。
多くのホームページ作成者がこのソフトを利用しており、勤務先のホームページもその一つである。したがって、このソフトの操作に慣れておけば、今後何かと役立つことは多いだろうと考えたのである。
ソフトは安くはないが、幸いにして仕事柄「学割パック」というのを購入することができる。約5,000円だ。まあ、ささやかな役得というやつである。何故か市販の解説書とセット販売になっているものもあったが、箱が大きくて重いから、「それなりの解説書は入っているのだろう」と考え、ソフトのみの方を買った。
箱を開けてみると、予想通り400ページ近い分量のユーザーズガイドが入っていた。よしよし。
操作方法の概略をつかむため、そのガイドを読み込んでいく。が……。
どうも知りたいことがよくわからない。ホームページ・ビルダーは色々なことができるソフトである。そしてガイドにはその色々なことについてそれぞれ解説してあるのだが、結果的にどの項目も概略しか書いていないのだ。
たとえば、ページに画像を貼り付けて、その横にテキストを回りこませて書き込む、という基本的な動作についてすら、ユーザーズガイドには書いていない。とにかくワードとは操作がまるで違うし、同じような動作でも用語が違うので、まるっきり操作方法がわからない。
お手上げ。しかたなく、書店に走り、500ページ近い解説本を買うハメになった。2,400円だった。しかし5,000円のソフトを操作するのに2,400円のマニュアルを別に買わなければならないとは……。
解説本を読んで、ようやく使い方がすこしわかってきて、実際にいくつかのページ作成をすることもできた。
ただ、メーカーのキャッチコピーである、「初めての方からエキスパートまでホームページ作成が思いのまま」というのは、誇張というか、文脈に飛躍があるのではないかと思う。「初めての方」が「思いのまま」にできるようになるまでには、かなりの時間と労力が必要だからだ。
確かに、あらかじめ用意されたテンプレートに、ウィザードに従ってスタイルやイラストを選んでいくだけならば、「初めての方」でも簡単にホームページ作成はできるだろう。ただし、少しでも自分のオリジナルなページを作ろうとすると、俄然、敷居が高くなる。
市販の解説本は必ず必要だし、HTMLタグの知識も要求される。画像ファイルについての知識も必要だ。
結局、色々なことができる、ということは、その分色々と細かい操作を覚えなければならない、ということなのだ。
確かにリンク切れをチェックする機能や、更新したファイルだけを転送する機能などは便利で重宝だ。
だが、「思いのまま」にページ作成ができるようになるには、まだまだ四苦八苦することになりそうである。
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