パソコン大変記 インターネット接続編B「Bフレッツ導入」

 

 

 8MのADSLにはそれなりに満足していたので、そのまましばらくはそれでいくつもりだった。何しろ値段的にも安いしね。

 ところが、マンションの管理組合が、突如としてBフレッツの導入を提案し、希望者を募ってきたのである。

 築年数の古いマンションなので、光を導入するためには、新たに光ファイバーかLANケーブルを各戸に引かねばならないはずで、当然光は最初から無理だと思い込んでいたのだが、ここにきて事情が変わってきた。

 NTTによって、マンションまでは光ケーブルを敷き、その後各戸には既存の電話回線を使用するという「VDSL」という技術が開発されたのだという。

 加入者が増えると値段が安くなるということもあって、組合では熱心に希望者を募った。

 迷った。大いに迷った。安くなると言っても、それでもまだまだADSLよりは高い。それに最高速度50Mbpsと言っても、既存の電話回線を使う以上そんなに速度が出るとは思えない。

 悩んでいるうちに申し込み締め切りが近づいてきた。うーん、うーん。

 

 ところがあっけない形で結論が出た。ADSLがトラブルを起こして完全に不通になってしまったのである。回線業者に連絡しても原因不明。モデムを交換しても駄目。途方にくれて暫くはダイヤルアップで使用するハメになったが、これまた原因もわからぬままに元に戻った。どうやら電話局から自宅までのどこかで大きな工事等があって、それが影響したことが推測された。

 その後、何の迷いもなく管理組合を通じてBフレッツに申し込んだ。

 例によってMTUとRWINを調整した結果、30Mbpsまで出た。おお! その後、ルーターを導入したことによって、19Mbps位まで速度は落ちてしまったが、余程大きなファイルをダウンロードするのでない限り、そんなに不満はない。

 実を言うと、インターネットの表示速度は1.5MbpsのADSL時代と比べて、そんなに早くなったという印象はない。

 では何がよくなったかというと、ズバリ安定性だろう。

 インターネットのスピードテストでも、何回やっても殆ど数値に変化がない。これはADSLではなかったことだ。

 

 ADSLはその後もどんどん進化を遂げて、12M、20M、42Mとどんどん速度はアップし、最新のADSLは最高速度50Mbpsと、我が家のVDSL方式のBフレッツと速度的には変わらないものまで登場している。

 もしあのままADSLのままでいたら、速度アップの度にプロバイダーにプラン変更の手続きを申し込んで、その都度あれこれ調整し、思い通りに速度が出たり出なかったりして一喜一憂していたに違いない。

 だが、Bフレッツを導入したことによって、自分には無関係の話になったし、今後、もし50Mを越えるプランが出たとしても、そんなに恩恵がないこともわかっているので、心は穏やかである。

 つまり、光にしたことで、「速度の安定」と「心の安定」、この二つを手に入れたわけである。

 

 インターネット接続編 @  A  B

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