パソコン大変記 インターネット接続編@「ISDN時代」 |
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2000年の夏に購入した時、まずやってみたかったことの一つがインターネットだった。
実は歌手の岩崎宏美のデビュー以来のファンで、彼女の公式のホームページが開設された、というのもパソコン導入のひとつのきっかけとなっていたのだ。
NECパソコンは、プロバイダー契約をしなくても、買ってすぐに時間限定でインターネットの無料体験が出来るようになっている。
で、早速電話からモジュラーコードをはずしてパソコンにつないでみると、ちゃんとインターネットにつながった。おおっ、感動。
ただし、サイズの大きい画像は表示されるまでに少々時間がかかるようだ。それにパソコンにモジュラーケーブルをつないでしまうと、電話もつながらなくなってしまう。それならば電話も使えるし、スピードも「早い」と噂される、中居君が宣伝していた「ISDN」を導入してみようと思い立った。
で、プロバイダー契約をし、ターミナルアダプターも購入し、NTTの契約もISDNに切り替えた。
結果、ダイアルをしないので確かに接続はすぐにつながるようになったのだが、表示スピードは思ったより速くならない。
そりゃそうだ。パソコン内臓のアナログモデムが56kbps、ISDNが64kbpsなのだから速くなるはずがない。だが、当時はそんなことすら知らなかった! 「ビーピーエスって何?」という世界。
まあ、とりあえず同時に電話も使えるようになったし、当分はこれでいいだろ、と思っていたら、友人が「今度ADSLを導入する」と言い、「お宅も是非どうか」と勧められた。
「うちはISDNに切り替えたばかりだから……」と言うと、「あれは10年前の技術だ」と笑われた。
しかしつい最近までNTTはこれを売り込んでいたはずである。いやまだまだその時も売り込んでいた。どうなってるんだ?
その後わかってきたこと。
NTTはADSLの技術はとっくに知っていたにもかかわらず、ISDNを普及させたいがために、他のベンチャー企業が乗り出してくるまでその存在をひた隠しに隠して、時代遅れになりつつあるISDNを売り続けようとしていたのである。
「おのれNTT!」
しかし切り替え工事の費用がかかっている上に、ターミナルアダプターだって高かった。先行投資のことを考えると、すぐにADSLに乗り換える気にはなれなかった。それにADSLはまだ当時月6000円位していて、使用時間のことを考えるとちょっと割に合わなかった。
そういう訳で、かなり不満を感じつつも、ISDN接続時代がしばらく続くことになる。
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