パソコン大変記 インターネット接続編A「ADSL時代」

 

 

 値段の高さで見送っていたADSLであるが、2001年、異変が起きた。

 YahooのADSL事業参入である。

 当時月4000円位が相場であったADSLの世界に、約1500円という破格の値段でのサービスを始めたのである。

 これには大いに心を動かされた。だが、申し込みが殺到、かなり長期に待たされるケースが続出。しかも問い合わせてもサポート体制がまだ不十分なため、埒があかない、という話をしばしば耳にするようになった。

 うーむ、と二の足を踏んでいたら、ありがたいことに他のプロバイダーも対抗上続々と値下げを始めたのである。もちろんYahooほど安くはならないが、新規参入のYahooに比べ、大手プロバイダーはサポート面での安心感がある。また、プロバイダーを変えなければメールアドレスを変えなくてすむ、というメリットもある。

 当時私の加入していたODNもどんどん値下げし、2880円までに下がったので、ついにADSLへの切り替えを決意した。

 申し込みから一ヶ月ちょっと待たされたが、2001年末、無事に我が家にADSLが開通した。

 当時はまだ1.5Mbpsの時代だったが、64kbpsのISDNに比べたら早いこと早いこと。画像も瞬時に表示し、まさに「サクサク」という感じだった。

 電話局からの直線距離は約1.8kmあったが、実測値で1.2Mbps位出ていたので十分満足だった。

 

 やがて8Mbpsサービスも始まり、ODNの場合、値段が変わらないこともあって、これにもすぐに申し込んだ。

 早速セットアップして、どれくらいスピードアップしたかと調べてみると……ありゃりゃ、1.7M位しかでてないよ。これじゃなんのためにモデム交換に4000円も払ったかわからない。

 落胆していたら、次のような話を聞いた。当時使用していたウィンドウズ98は、もともと今日のブロードバンド到来を想定していなかったため、アナログモデムで最高のパフォーマンスがえられるよう設定してあると。そしてそこがボトルネックとなってスピードが出なくなっていると。したがって設定を変えればスピードアップが望めると。

 設定を変えるにはレジストリをいじらなければならず、本来専門的な知識が必要なのだが、そこは簡単に書き換えができるフリーソフトがある。そこで、それを利用してMTUやRWINを調整すると、なんとか平均4M位までアップした。

 しかし8Mサービスで半分の4Mがやっとか……。確かにメーカーの方では「最大」と断わってはいるものの、なんかはぐらかされたような気がしつつも8MのADSL時代がしばらく続くこととなる。

 

 インターネット接続編 @  A  B

  パソコン大変記トップへ戻る  管理人室へ戻る  トップページへ戻る