手造りヌンチャク制作記

 たまにヌンチャクの練習をするのだが、失敗すると棍が自分の体に直撃することが多々ある。

 武道具であり武器であるので、当然のことながら痛い。場合によってはすごく痛い。本当に痛いんだってば。

 一応、練習用のラバーのヌンチャクは持っているのだが、これだと確かに柔らかいので失敗してもケガはしないものの、逆に正確な「返し」(ヌンチャクを体に当てて軌道を変えるテクニック)や「消力(ヌンチャクのスピードを瞬時に落とすテクニック)」を意識しなくなる。よって上達しない。

 

 そういう訳で、練習用のヌンチャクを自作することにした。

 どうせならヌンチャクアーティストとして有名である宏樹氏が使用しているような、金属製でカッコいいものを作りたいと思ったので、ホームセンターで材料を調達した。

 

 

 材料はこれだけ。

 

ステンレスパイプ。ステンレス鎖。ステンレスのねじ。キャップ。

全部合わせても1,000円でおつりが来る。安上がりだ!

 

 まずは振り回しやすい長さにカットする。

普段使用している樫の木のヌンチャクとだいたい同じ長さの33センチにした。

 

 このようなパイプカッターを使って、根気よくぐるぐる回しながらカットする。

 

 切断面はバリがたっていて危険なので、ヤスリできれいにする。

 この後、布サンドペーパーを使ってさらに磨く。

 

 端の方にドリルで穴を開ける。

 

 穴は貫通させる。

 

 開けた穴にステンレスねじを通し、そこに鎖の片側を通してナットで止める。

 

 パイプの内径に合わせたこのようなキャップを売っていたので、これを鎖の反対側に取り付ける。

 とれないように隙間から瞬間接着剤を流しこんでおく。

 

 完成。

 制作時間1時間。まずまずの出来である。

 

 早速振り回してみると、上々。

 軽くて振り回しやすいし、間違って体に当たってもあまり痛くない(比較の問題。決して痛くない訳ではない)。

 そして、金属製なので、カチンカチン、カシャーンという硬質の響きがして、なんだか急に達人になったような気分である。

 

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