焚火直火焼きの宴

 毎年夏に娘の友人家族とキャンプに行く。せっかくの機会なので、普段は出来ないような料理をすることが多い。過去にも乞食鶏や牛肉の塩釜、パエリアやスペアリブなどといった豪快な料理にチャレンジしてきた。
 が、凝った料理というのは、下準備も後片付けもそれなりに大変である。特にキャンプでは食事の後の片付けはただでさえ面倒なのだ。それをもう少し何とか楽にできて、かつ美味しい料理ができないものか。
 キャンプでは毎回焚火をする。そこで、今回、この焚火の中に素材をダイレクトに突っ込んでそのまま焼くという「焚火直火焼き」料理というのを新たに考案してみた。

 

 今回の料理のために、作成した調理用具(?)。

 ホームセンターで買った園芸用の熊手の先端をカナヅチでたたいて真っ直ぐに伸ばし、そこに100円ショップで買った網を針金でくくりつけたもの。

 

 まずはエビから。

 網はこのように挟み込むタイプのもので、途中でひっくり返しても大丈夫。

 

 そのまま直火に突っ込む!

 

 エビは殻があるので、このように外側が焦げても、殻をむけば大丈夫。

 

 スルメイカも焼く。イカは刺身用のものなので、さっ火が通ればOK。

 

 エビとイカ。直火で焼いたため、香ばしさが最高。

 

 刺身用の本マグロ中トロも焼く。

 半冷凍状態にしてクーラーボックスで運び、その日のうちに調理するのであれば、鮮度的には何の問題もない。

 

 これはインドマグロの腹身。脂がのっているものの、やや筋の多い腹身は、このような炙りがぴったり。マグロの筋は熱で簡単に柔らかくなるのだ。

 

 本マグロ中トロとインドマグロ腹身の炙り。おろしわさびと醤油で食べる。

 これは飯盒で炊いたご飯に最高のおかずとなった。

 

 続いて真打ともいえる和牛の登場。

 家の近所にA4ランクの和牛を格安で売るスーパーがあり、数日前であれば、要望に応じた部位や重さをオーダーできるので、キャンプの時にはいつも重宝している。

 

 これも焚火の中に「エイヤッ」と突っ込む。

 

 ……が、厚みのある和牛肉は外側が焦げても、中までの火の入りは不十分であった。

 そこで、カットしてから再度火を通す。

 

 食事も一段落した後、焚火を囲んで酒を飲みながらポツリポツリと語り合う。キャンプの一番楽しいひと時だ。

 ここでも、金串に色々のものを指して焼き、つまみにする。

 ミニトマトを焼いてみる。

 

 温かいミニトマトは、味が濃厚になって意表を突く味だった。

 カマンベールチーズも焼く。これはトロッと溶けてきた頃が食べごろ。

 

 毎回大好評なのが、このソーセージ。じっくり炙ったものにかぶりつくと、皮がバリッとはじけるとともに肉汁が口の中にぴゅわっと飛び出す。

 火力の強い焚火の中に突っ込んで色々なものを焼いたら、100円ショップで買った網が黒こげになってしまった。

 が、これを洗う気など毛頭ない。針金でくくりつけてあるだけなので、家へ帰ったら外してそのままゴミ箱へポイ。後はまた100円ショップで新しい網を買ってきてくくりつけばいいだけなのである。自分で言うのもなんだが、いいアイディアじゃないかなあ。

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