広告メール侮るべからず
ネット上にメールアドレスをさらしているため、広告メールがしょっちゅう舞い込む。
それも、まともじゃないのがほとんどである。
「タイトル:今回貴方様にきめさせていただきました!」「今回は私共のグループの方で貴方様に決めさせて頂きました。貴方様には高級女性10人をご紹介する事が出来ます。女性から男性にお支払いする金額は一日最低10万円からと決まっておりますので、男性が負担する事は一切いりません。」
とか、あるいは、
「タイトル:☆即会い即Hの殿堂☆」「夏ですね♪♪某雑誌媒体で常にNo.1の実績と信頼 ヤラセ行為を一切排除した新感覚な出会いはココ」
とかね。
この手の広告メールは文面もさることながら、「ココ」としてハイパーリンクが設定されている上に、ご丁寧にも<配信停止>用のアドレスまで明記されているのですぐわかる。もちろん「配信停止」のメールなんか出したら地雷を踏むようなものである。
まあ、そういう訳でこういう類のメールはすべて即削除しているのであるが、だんだんとテキも手口が巧妙になってきたように思う。と言っても悪質になった訳ではない。上手くなってきているのである。
最近のメールでは、こんなのがあった。送信者は「坂下繭」とある。まあ、広告メールの送信者が女の個人名であることは珍しくないのであるが、これは中身も広告とはちょっとわかりにくいものであった。
「タイトル: すっごい暇だから送っちゃった(*´∇`*)」
「勝手に適当なアドレス打って送っちゃった(汗 ごめんね迷惑だったら消しちゃってね?今日すっごい暇で…。すぐ会える人が欲しいの♪ うざく無いと思ったら本気でお願い!逢ってくれるなら30万まで用意出来るから!迎えも行けるから!Hが一番の目的なんだけど、無理なら遊んでくれるだけでもいいから☆あ、ちなみに名前はまゆです♪」
ハイパーリンクも配信停止連絡先も何もなし。知らないとホントに個人が出しているのではないかと思えてくる。しかも巧妙なのは続けて第二弾・第三弾・第四弾と続くところだろう。
第二弾
「タイトル: また送っちゃった(汗」
「しつこいかなぁ…。でも本当に暇で…。怒らないでね?今日じゃなくてもいいから遊んで欲しいの(汗」
第三弾
「タイトル:最後のねばり45万円」
「でもダメ!?やっぱしつこい?…。よね? 本当にごめん…。うざかったね、もう送りません。ごめんなさい。」
第四弾
「タイトル:忙しいかなぁ?」
「しつこすぎかなぁ?どうしてもダメかなぁ?お金は要らないの?Hしたいだけだったんだけどね…。 ごめんなさいお騒がせしました…。」
う〜ん、うまい。最後に諦めるところがミソだな。引き下がろうとする女を引き止めたくなる男の習性をよく研究している。
「ごめんね」「諦めるよ」「ホント最後だね」「ありがと。バイバイ」……etc。この手のメールの常套句である。しかし、わかっているにもかかわらず、即削除じゃなくて、ついつい全文読んじゃったもんな、オレ。
もしオレが独身で、夜中に酔っ払って一人で寂しい気分にでもなっていたら、ついフラフラと返信のメールを出してしまうかもしれないぞ。やるねえ、坂下繭。
だが、それだけに「30万円」「45万円」はまずかったな、と思う。金額が非現実的だし、Hプラスにお金までくれるって、話がウマすぎ。むしろここは金の話はいっさい出さないほうが「釣れる」んじゃないかな……ってアドバイスしてどうする!?