石垣の海を見た。
十数年前、初めて沖縄旅行に行くことが決まった時、当時の職場の先輩が、「石垣島には行きますか?」と尋ねるので、「今回は本島のみです」と答えると、「機会があったら今度は石垣島に行くといいですよ。石垣の海は一生に一度は見ておく価値がありますよ」と力説するのであった。
今年の夏、その先輩の言葉を思い出し、石垣島に行くことにした。
昨年出かけた沖縄本島も値段が高かったが、石垣島はもっと高かった。信じられないくらい高かった。
しかし、それも「一生に一度!」と自分に言い聞かせて、石垣の海を見てきた。
今回泊まった石垣全日空ホテル。空港から近いし、プライベートビーチもすぐ目の前。敷地内の施設も整っているし、従業員のサービスも良質。 ……が、しかし、高い。いかんせん高い。 |
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ホテル敷地内のプール。実は前日まで台風のため使用不可で、着いた当日から営業再開だった。なんと運がいい。 しかし、屋内プールは使用不可のままだった。 逆のように思えるが、実は屋内プールの窓ガラスが台風の風で割れてプール内に飛び散ったため、それが完全に片付けられないと使用出来ないとのことであった。恐るべし、台風。 |
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ホテルからプライベートビーチへ出る道。 両側の草木がなぎ倒されているが、これも前日までの台風のせい。 海の水も、これまた台風の影響のなごりなのか、まだ少し濁っていた。 |
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ホテル内のコンビニではオリオンビールの500ml缶がなんと525円もする! 昨年、やはり沖縄本島で外のコンビニで買ったときは271円だったのでこの落差は大きい。 石垣島地ビールもあって、こちらは330mlだが、やはり同じく525円。よって、以後ホテル内ではこの地ビールを愛飲することとした。 この価格設定の差は、輸送費の差のせいなのか? それとも、地場産業を流行らせようということなのか? |
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今回は少しでも安くするため、食事はすべてパックツアーのクーポンを利用した。 写真は初日の和食の店「八重山」の夕食。 味はともかく、量が少ないのにはマイッタ。 ビールはアサヒビールがグラス一杯800円! 瓶のアサヒビールもあったので、そっちの方が割安かと思って聞いたら、900円もするのに、なんと小瓶だという。銀座のレストランだってそこまでとらんと思うが……。 |
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ホテルのプライベートビーチをはじめとする近辺の海は台風で濁っているし、噂に聞くサンゴ礁も見られない。 そこで、船で行くシュノーケリングツアーに申し込んだ。 半日で大人一人6,000円・子供一人4,000円と、これまた高いんだが、「一生に一度!」と、またしても出費に涙を呑む。 船で沖の方に出て行くと、海の美しさが凄みを増してくる。 |
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普通にシャッターをきっただけで、そのまま絵葉書にできそうな風景がごろごろ転がっている。 |
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海の水の透明度が高いため、水面からサンゴ礁の様子がよくわかる。 |
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ライフ・ジャケットを着けてのシュノーケリングなので、基本的に水面を漂っているだけなのだが、水面のすぐ下にもこれだけの魚たちが。 |
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美しいサンゴのまわりを、色とりどりの魚たちが大量に乱舞するさまは、あたかも水族館。しかし、スケールの大きさとサンゴの美しさがケタ違い。 |
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ここまでの水中写真はすべて使い捨てカメラを使ったのだが、カメラの性能が低くてもここまでちゃんと写っているのだから、いかに石垣のサンゴ礁がすごいかがわかる。 職場の先輩の言っていた「一生に一度」の意味が改めて実感として理解できた。 |
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泳いで小腹がすいたので、軽食でも食べようかとホテル内の店を物色するが、なんと、軽食の類を全く売っていない! これにはマイッタ。 夕食にまでまだだいぶ時間があるため、仕方なくホテル内コンビニで2種類のカップ沖縄そばを買った。ついでにレトルトの「らふてい」も買った。 |
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部屋にある電気ポットでお湯を沸かして注ぎ入れ、フタをしてその上にレトルトらふていを乗せて同時に温める。 時間になったらフタをはがしてスープを入れて混ぜ、レトルトらふていをのせて完成。 空腹だったのでおいしくいただいたが、海の見えるホテルの部屋でカップ麺を食べるというのはなんとも不思議な気分だった。 |
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なんだかんだ言って、結局はオリオンビールも飲むのであった。 |
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二日目の洋食の店「クレール」。ここはセルフサービスで好きなオードブルをチョイスできるというので、全種類を皿に載せてきたらこの有様となった。 やだねえ、育ちの貧しい人間は……。 そういう訳で初日に比べ食糧事情は潤沢であったが、ここでも飲み物の高さに閉口した。小ぶりのグラス・ワインが一杯900円もするのだ。しかもテーブル・ワイン程度の味のレベルのものが、である。 |
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夜になると屋外でイベントが催された。 この野外イベントも前日までは台風の影響のため、屋内でやっていたのだが、屋内では盛り上がらないことおびただしく、その時は客もまばらであった。 やはりライトアップされた屋外の方がぐっと絵になる。 |
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弾き語りの演奏を聴きながら、オリオンビールを飲む。 ビールはポップコーンとセットで500円だった。このビールだけが、ホテル滞在中唯一あまり高く感じない価格設定であったと思う。 こういうシチュエーションで飲むビールは、しみじみうまい。 |
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沖縄本島と異なり、石垣島は海産物のお土産があまり豊富でないのが残念(台風の影響が多少はあるにしても)。 写真は空港の売店で売っていたクブシミというコウイカの一種をゆでたらしいもの。サイズは大きいものの、一パイ7,000円程度する。一回り小ぶりの燻製もあったが、こちらも4,000円程度。とても一回で食べきれる量ではなく、どういう人が買うのだろうか? |
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クブシミはあきらめて、やはり巨大イカであるソデイカの燻製の切り分けたものを買った。 ただ、ソデイカの燻製はちょっと味が大味だった。話のタネに、といった程度。 |