アンプ用リモコン(?)製作記

 メモリータイプのウォークマンを使うようになってから、家のスピーカーでCDをその都度プレーヤーに入れて聴く作業がどうにも面倒になってしまった。レコードからCDになった時にはあんなにも「便利になった」と感じたにも関わらず。人間一度便利さに慣れてしまうと後戻りできないんだな。

 ということで、ネットワークオーディオプレーヤーを導入した。これは家のネットワーク上にLAN接続のHDDを設定し、そこに音楽データを入れて、自由自在に聴くことが出来る、というシロモノである。操作はすべてスマホのアプリで行う。ただし自分はスマホを持っていないのでタブレットを使うこととした。

 さて、このようにして便利は便利になったのだが、ここで一つ問題が。

 実はネットワークプレーヤーの操作は前述したようにすべてタブレットのリモコン操作で楽なのだが、スピーカーを鳴らす為のオーディオアンプは昔の製品なのでリモコンがないのだ。

 家でスピーカーを聴く時はだいたい机を前に置いて作業をしながら聴くことが多い。だからアルバムが変わる度に曲の音量を立ち上がって机の向こう側のアンプのところまで行っていちいち操作することになるのだが、これが実に面倒くさい。なまじプレーヤーが全部リモコン操作で出来るもんだから余計にそう感じる。

 そこで、遠隔操作の出来るアンプ用リモコン(?)を作成することとした。

 

 

 パイオニアのネットワークオーディオプレーヤー、N-70AE。ネットワークにつながなくても、音楽データが入ったHDDUSBを直接つなげて再生することも可能。

 

 オーラデザインのオーディオアンプ、ブリティッシュ・スティングレー。約20年前に購入。

 

 半導体アンプだが、真空管アンプに近い華やかで温かみのある鳴り方が気に入っている。だからまだまだ現役で頑張ってもらいたい。

 

 アンプのボリューノブをはずしてホームセンターに持ち込み、その外径にちょうど合う内径の椅子の足用ゴムを探した。

 ちょうどいいサイズのがあったので、購入。

 

 ただ、このままだとピッタリ過ぎるので、付けたりはずしたりが容易になるよう、内側をリューターで削って内径を調節する。

 

 真ん中に穴を開ける。

 

 木の棒もホームセンターで購入し、同じく真ん中に穴を開け、ネジを切っておく。

 

 椅子の足ゴムを、ネジでこのように木の棒に固定する。

 

 このようにアンプのボリュームノブに押し付ければ、すっぽりはまる。

 木の棒を回すと、アンプのボリュームノブもそれに連れて回るという訳である。

 

 はずす時も、ヒョイと引っ張れば簡単にはずれる。

 

 手元側には操作しやすいように、このようにスポンジの持ち手をつけてやる。

 

 完成。

 こんな感じ。

 

 これで、パソコン作業をしながらでも手元で簡単にボリューム操作が可能になった。

 やったね!

 

 「くだらねー」と思われるかもしれないけれど、実際便利だよ、これ。普通のリモコンと違って電池いらないし(笑)。

 

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