楽から福へ

 横浜中華街が好きで、年に何回かは訪れる。その時にいつも寄っていたのが永楽製麺所だ。中華街の店にも麺を卸していた製麺所の直売所で、様々な種類の生麺を売っており、そこの麺がべらぼうに旨いのだ。小袋入りのスープも醤油・塩・味噌・とんこつetc.とありとあらゆる種類のものを置いていた。だから中華街探訪の最後にこの店を訪れて、麺とスープを買って帰るのが常だったのである。

 それがある時、店が閉まっているのに驚き、インターネットで調べたところ、20139月に多額の負債を抱えて事業停止したことを知った。ガーン。あの麺がもう食べられないなんて……。

 ところが、やがてインターネットで永楽製麺所の元社長が、小規模ながらも製麺所を再スタートしたことを知った。その名は「小麦のかほり 永福」。

 遠そうだったが、とにかく一度は足を運んでみたい、と思った。そしてある休日、横浜市南区六ツ川にある店を訪ねてみた。

 

 

 最寄駅は、京浜急行の弘明寺駅。インターネットの路線検索で「こうみょうじ」でいくら打っても出てこないと思ったら、「ぐみょうじ」と読むのですね。

 

 それにしてもここまで遠かった。でもまたここからさらにバスに乗るんだよね。

(画像に知らない人が写ってしまっていた。ぼかしたのでご容赦)

 

 上六ツ川のバス亭で降りて、バス通りからすぐ入ったところに店はあった。こじんまりとしている。

 

 

 店内には飲食が出来る席と、麺類を販売するコーナーとがあって、これは販売コーナー。これまたこじんまりとしている。

 

 おおっ、あった! 永楽麺! じゃなくて、今は永福麺か。

 

 永楽時代より種類は少なくなったものの、

*ちぢれ麺

*超ちぢれ麺

*永福麺

*タンメン

*王様の玉子(玉子麺)

*翡翠麺

*焼きそば用の麺……等々と、ラインナップは豊富。宝の山である。

 

 

 これまた永楽時代にはかなわないものの、各種スープがバラ売りしているので、色々な種類のスープで麺が楽しめるのだ!

 

 おススメは永楽時代からの流れを継ぐ、オリジナルの醤油スープ。それと塩スープも旨い。

 

 中華の食材や調味料も一部扱っている。

 

 ここが飲食の出来るコーナー。せっかくなので食べていくことにする。

 

 スヌーピーとビートルズのグッズが店内のあちこちにあったが、社長(永楽の元社長)の趣味らしい。

 

 汁麺は麺を買って家で作るつもりなので、かた焼きそばを頼む。これでなんと550円。や、安いぞ。

 

 麺も野菜のあんも文句なく旨い。

 

 帰りは歩いてみた。途中になんだかお洒落な洋菓子屋が。

 

 キャラメルリングケーキで有名な「アンプリュース」という店だとか。

 

 買って帰ったのは超ちぢれ麺・玉子麺・タンメンの三種。

 

 永楽の時代からそうなのだが、ここの麺は防腐剤・着色料を一切使っていない。よって日持ちがしない。

 

 という訳で、すぐ食べる分以外は一個ずつラップにくるんで冷凍することにする。

 

 永福オリジナル醤油スープのラーメンを超ちぢれ麺で作った。

 

 とにかく麺が旨い。ああ、懐かしのあの味だ……。

 

 

 ただ、買いに行くにはちと遠い場所なので、次回食べたくなったらお取り寄せかな……。

 

  あれこれ雑記帳へ戻る  管理人室へ戻る  トップページへ戻る