ロンギヌスの槍フォーク製作記

 世の中、エコでマイ箸を持つ人も多いという。ならばマイ・フォークというのもありかもしれない。ということで、フォークを作った。どうせ作るなら目立つものをと、有名な(?)「ロンギヌスの槍」を模した形で作ることにした。

 

 

 材料はステンレス……といきたいところだが、加工が極めて困難なので、アルミにした。このような平角棒(5×30×300)をDIYショップで買ってきた。

 

 ロンギヌスの槍の画像は、某「日本刀展」のパンフから。それをスキャナーで読み取って、プリントした。

 

 印刷した紙の画像をそのままアルミ平角棒に接着剤で張り付ける。

 

 画像に合わせて電動ドリルで穴を開けていく。

 

 後で切り出す時に出来るだけ楽なよう、たくさん穴を開けていく。

 

 ここから人力。万力で固定して、ノコギリで画像に合わせて切り出していく。ものすんごく力がいる。

 

 この作業が一番大変だった。

 もともと右肩を痛めているのにこんな作業をやったものだから、腕がクタクタのガタガタになってしまった。

 

 

 ドリルでの穴あけに頼ったため、切断面がえらい凸凹になってしまった。

 それをこのように人力ヤスリで修正していく。これまた力のいる作業。

 

 人力作業にほとほと疲れ、またしても電動ドリルのお世話になる。

 

 らせん状の部分の加工には一部リューターを使用した。

 

 切り出し作業がやっと終了。ふう。

 

 後は造形していくのだが、ここからやっと作業が楽、というか少し楽しくなってくる。ここに至るまでは苦行という感じであった。

 

 

 万力で固定して、ヤスリで整形していく。

 

 らせんの加工もヤスリを使って手作業で行う。

 この辺の細かい作業はリューターよりもヤスリの方が融通が利くし失敗もない。

 

 柄の部分も角棒だったものを円柱状に仕上げていく。

 

 柄の部分のらせんは、このようにマジックで線を書いて、

 

 リューターで削っていく。

 

 だいたいの形状が完成。

 

 下のリューター用のペーパーヤスリは、作業の効率化のために購入したものの、電動だと削れ過ぎてしまい、細かい作業には不向きであった。

 

 布ペーパーで磨いて、表面の細かい傷を落とし、なおかつツヤを出していく。

 

 ここまでくれば完成まであと一息。

 

 全体を磨き上げて完成。

 

 うん。自分で言うのもなんだが、かなりいい感じではないかな。

 

 とりあえず、ローストポークを食べるのに使ってみる。

 

 おでんを食べるのにも使ってみる。

 

 何に使っても、すごい構図になるな……。

 

 この後、外の飲食店でも使用してみたのだが、先端の傾斜がきついため、刺してもすっぽ抜けてしまって使いにくいことが判明した。

 先端だけを加工し直すと、全体のデザインのバランスが崩れてしまうため、デザインを変えてもう一本新たに作ってみたい気もする。

 だが、人力でのあの切り出し作業はもう二度とゴメンなので、まずは電動糸ノコを購入することから検討しなくては……。

 

 

 結局その後、もう一本制作した。

 前作は「日本刀展」のものをベースにしたのだが、今回のものはアニメのデザインに近づけた。

 当然のことながら、作業に慣れた分、二本目の方がよりキレイに仕上がったのではないかと思う。

 

 ただし、これは知人へのプレゼント用に制作したため、残念ながら現在手元にはない。

 

 

 

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