岩崎宏美ディナーショー

 昨年2011年の1222日、久しぶりに岩崎宏美のディナーショーに行った。
 前回行ったのは、現在中学二年生の娘がまだ母親のお腹の中にいた時だったから14年前か。
 岩崎宏美のファンになったのは、彼女がデビューした1975年だから、やはり自分が中学二年生の時だ。
 それからもう36年が経った訳である。

 

 会場であるシェラトン都ホテル東京。

 

 会場は「醍醐の間」だった。

 

 お祝いの花がいくつかあったのだが、その一つが「体操のお兄さん」こと佐藤弘道さんだった。

 はて、どういう関係なのだろう?

 

 オードブル。

「鯛のスモークと野菜のテリーヌ仕立て クリスマス風 プロヴァンス風ヴィネグレット」とメニューにはある。

 

 とにかく盛り付けが鮮やか。さすがはホテル料理である。星や月の形に切った野菜がいかにもメルヘンチックでお洒落。こういうのは素人にはまねできんな。

 野菜が中心なのに味わい深くてうまいのだな、これが。

 

「蕪のクリームスープ 鯛の蒸し煮添え 芹とトリュフの香りで」

 実のところ、ディナーショーのメニューというのにはそんなに期待していなかった。ショー+フリードリンクということで、どうしても予算に限りがあるからだ。でも、ここの料理はどれも美味しかった。

 

「オーストラリア産牛フィレ肉ステーキ フォワグラ添え 西洋ワサビのコンフィとケッパー風味ソース」

 フォワグラというのは強制的にガチョウに餌を流し込み肝臓を肥大化させたもので、人間の業の深さを思う。そのために絶対口にしない人もいる。でも、目の前にもう料理されちゃっているので、せめて美味しくいただく。ガチョウさんごめんなさい。おいしかったです。

 

「甘草クリーム入りエキストラビターチョコレートムース トンカ豆のアイスクリーム添え」

 これまたホテル料理の盛り付けの見事さにため息。現代美術のオブジェのよう。しかもこっちは食べられるのだ。

 

 ショーが始まるともう撮影は出来ないので、せめてステージを撮る。ファンクラブ経由で予約したのだが、何と一番前のテーブルだったのだ!

 ショーの内容は素晴らしく(なんつっても歌手生活36年のベテランだもの!)、最後に歌ってくれた「アメイジング・グレイス」が特に印象的だった。

 

 

 義援金の募金箱があった。

 この一年、ほとんど東日本大震災を中心に世の中が動いていたような気がする。

 人は年をとり、衰え、枯れていく。それは誰にも止められない。

 でも、自分と一緒に年齢を重ねていく存在があるということは、なんと心慰められることか。これからもずっと、命ある限り彼女のファンであり続け、応援し続けることであろう。

 決して安くはないディナーショーだけど、わずかの間だけ生きる辛さを忘れさせてくれるひと時だった。足を運んで良かったと思う。

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