居酒屋の名店「みますや」

 神田の「みますや」と言えば、創業明治38年という由緒ある居酒屋である。

 この店はいい酒を取り揃えており、かつ、つまみも美味でなおかつ値段も安い! という噂なので、ずっと行きたかったのだが、この夏、友人と一緒に足を運ぶ機会を得た。

 

 

 木造の建物は昭和初期に建てられたものだとか。風格がある店構えだ。縄のれんがなんともいい味だ。

 

 この日、開店の5時ちょうどに店内に入ったのだが、予約なしだと告げると、「6時45分までなら」という話になった。それ以降は予約で埋まっているらしい。

 いやはやさすがは人気店である。

 

 開店直後の店内。レトロな雰囲気がいっぱいだ。(あわてて撮ったのでかなりの手振れ+ピンボケ!)

 

 ビールはキリンラガー・アサヒスーパードライ・サッポロヱビスがあり、いずれも大瓶で600円だ。ならば、と迷わずヱビスを頼む。

 

 お通しが出る。しかし、この店はお通しで料金を取ったりしない。良心的なのだ。

 

 

 どぜうの丸煮。600円。

 

 どじょうは丸のままだが、ごぼうと卵が入っており、味付けは柳川風。どじょうは骨までやわらかく煮られている。山椒をかけて食べるとうまい。

 

 さくらさし霜降り。2,000円。

 さくらさしはこの他に「赤身」があり、それだと1,300円。

 

 霜降りの方は値段はそれなりにするが、柔らかくて口の中でとろけるような深い味わいは一度は口にする価値ありだと思う。

 臭みは全くなく、絶品である。

 

 

 焼き鳥。一人前3本で500円。

 

 一人1本じゃとても足りないだろうから、と3人分9本を頼んだのだが、出てきた焼き鳥を見て驚愕。

 一本の肉の太さがそこらの店の1.5倍くらいあるのだ。

 おかげで3人分でこのボリューム。

 上手に焼かれた肉はジューシーで柔らか。

 

 まぐろの上さし。

 脂が乗っていて、ほとんど中トロである。

 これで1,000円というのは驚き。そこらのちょっとこじゃれた店ならば、その倍はとられるかもしれないというのに。

 

 牛煮込み。600円。

 

 牛肉が柔らかく煮込まれている。甘めの牛丼風の味付けで、ご飯がほしくなる。

 

 骨付きふぐのビール揚げ。800円。

 

 ビールを混ぜたらしいころもがふんわりしている。

 ふぐはたぶんサバふぐだと思われるが、それにしてもふぐの揚げ物が800円である! 安いよなぁ。

 

 シメ鯖もごらんのとおり中心部に赤味を残した絶妙のシメ具合。600円。

 これはすでにふた切れほど食べた後。

 写真を撮り忘れていたことを思い出し、あわててシャッターを切る。

 うーん、ちょっと酔ってきたかな……。

 

 わずか1時間45分の滞在だったが、十分に満足できる内容であった。

 この一方で、もっと腰を据えてじっくりたくさん飲み食いしたい! という気持ちもある。

 

 今度はぜひ予約をして来たいものである。

 

 

 この日は午前中、暑い中を歩き回っていたので、ついついビール中心となってしまったが、日本酒や焼酎もいいものを置いているようなので、次回はそれらを堪能したいものである。

 

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