鳥も通わぬ(?)八丈へ。
東京都の島である八丈島へ行ってきた。実は20年以上前にも一度来ており、今回が再訪ということになる。しかし、さすがに20年以上も経つと最初に来た時の記憶は薄れ、今回初めて訪れるような新鮮な気持ちであちこちを見て回ることが出来た。
かつては流刑の地であり「鳥も通わぬ八丈」とうたわれたこの島も、今は羽田から飛行機でわずか45分で到着する遠くて近い場所となっている。
羽田空港で買った空弁の「焼き鯖寿司」。 ぱっと見がおいしそうだったので購入したのだが、保存性を考えてか、鯖の身は火が通り過ぎてパサパサであり、飯もギュウギュウに固められていて、はっきり言っておいしくなかった。 もっとも、空弁で新鮮な魚介を口にしようと考えること自体が間違いだったのかもしれないが。 |
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今回の宿泊先である「八丈シーパーク・リゾート」。 来てからわかったのだけれども、偶然にも4年前に沖縄で泊まった「リザンシーパークホテル谷茶ベイ」と同じ「パールシティホテルチェーン」の系列であった。 |
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室内はフローリングで、広々としており、清潔感もある。 ただし写真ではわからないが、それなりに古い宿なので、あちこち老朽化が進んでいる。 |
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海側の部屋を予約したので、窓からはこのようにきれいな海が見渡せる。 もっとも、この海にはプライベートビーチ等はなく、泳ぐためには送迎バスで海水浴場まで連れて行ってもらわなければならないのだが。 |
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ホテルの室内に冷蔵庫はなく、売店でもビールは売っておらず、ホテルの周囲にも店は一切ないので、ビールを飲みたい時には、このホテル内の自動販売機で350円出して350ml.缶を購入するしか手段がないのであった。 なんだかホテル側の思惑にはまったな、という気がしないでもない。 |
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ホテルで送迎してくれる海水浴場の「底土ビーチ」。 実は八丈の海は潮の流れが結構速いのであるが、にもかかわらず監視員のいるビーチはここのみであるとか。 従って子供を安心して遊ばせられるのはここ以外にはなく、結局このビーチ以外の海水浴場には行かなかった。 |
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海草が多いけれど、海の水そのものはきれいで、シュノーケリングで泳ぐと、沖縄等の南の島ほどではないものの、それなりにきれいな魚達を見ることができた。 |
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フグの類もよく見た。八丈では「フグと天気予報はあたらない」と言われており、無毒で食用にできるフグが多く生息しているとか。 写真はハリセンボンだと思われる。 |
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魚も多いが、ウニも多い。 特に、このようなガンガゼが凶悪なトゲを全方位に向けて、あちこちに潜伏しているので、危険きわまりない。うっかり踏んだら大変なことになる。 ガンガゼのトゲは逆トゲがあって折れやすく、一度刺さったら抜けないため、外からカナヅチ等で叩いてトゲを体内で細かくするしか対処のしようがない、という話を以前に聞いたことがある。ゾ〜。
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今回、水中撮影に用いたサンヨーの防水ムービーカメラ「Xacti」。 昨年購入してすぐ海に持って行ったところ、故障した。 その後修理に出し、今回また海で使用したのであるが、またしても故障した。どうも水中が苦手らしい(防水使用の意味がないじゃんか!)。 |
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缶ビールはどれも一律350円なので、小売価格の割高なプライムタイムばかり飲んでいた(一応オールモルトだし)。
炎天下で泳いだ後に飲むビールは旨い! |
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島の名物の一つに明日葉(あしたば)がある。 色々な食べ方があるようだが、このように天ぷらにするのが一番おいしいと思う。 |
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ホテルのレストランで、生ビールのジョッキが600円だった。同じ島でも沖縄あたりに比べると安い。なんと言ってもここは東京都なのだ。 |
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島のスーパーではこのように八丈でとれる近海の魚も売っていた。 下のアカバは実際に泳いでいる姿を海中で見かけた。 |
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八丈島の名物に「島寿司」がある。 通常の江戸前寿司とは異なり、わさびではなくカラシ醤油でヅケにした白身を握った寿司である。 このようにスーパーでも普通に売っている。写真はメダイの島寿司。 |
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島のいたるところにハイビスカスが美しく咲いていた。 |
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これがかの有名な「八丈島のきょん」である。 山上たつひこの「がきデカ」という漫画を見て育った世代には説明の必要はないであろう。 逆にその漫画を知らない人達には何故これが「かの有名」なのか説明するのはちょっと難しい……。 |
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寿司屋で頼んだ島寿司。1,500円。 ヅケになっているので区別がつきにくいのだが、オナガダイ・メダイ・キントキ・シマアジの四種の魚が使ってある。右下の黒いのは岩のり。 寿司屋でちゃんとした職人が握った寿司なので、当然のことながらウマかった。 |
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沖縄にゴーヤを使ったゴーヤ茶があるがごとく、八丈にも明日葉を使った明日葉茶がある。地域の特産をとにかくお茶にしてしまえ、というのは日本人らしい発想なのかもしれない。 味は……人の好みはそれぞれ、ということにしておこう(笑)。 |